平和について思う


今日は日本の終戦記念日。色々な事を想います。


私は8才の時、1人でフィリピンに行った事があります。
1人でと言っても、現地で当時の学校の先生が待っていてくれたのですが、
初めて一週間以上親から離れ、少し寂しい思いをした旅でした。
そして8歳の私には衝撃的な事が多い旅にもなりました。


私より小さい子供が道端でお金を求める姿や、本当に貧しい生活、
そして不衛生な町の状況等、何をとってもびっくりするばかり。
正直毎日早く日本に帰りたいと思い続けていました。


その旅で一番衝撃的だったのが、フィリピンで世話をしてくれた
先生のお母さんが私に一度も会ってくれなかった事です。
先生のお母さんは戦争中小学生だったそうですが、
自分の目の前で日本兵に母親をレープされ、その後木に吊るされ、
棒で叩かれ殺されてしまったのだそうです。
戦争が終わっても日本人には絶対に会わないと心に誓ったそうです。
8歳の私には重過ぎる話でした。


そして高校生の時、ヨーロッパに行く飛行機の中で、とても優しい
韓国人のご夫婦に出会いました。色々なお話をさせて頂き、とても
和やかな雰囲気の中、突然旦那さんの方から「私達韓国人は戦争を
決して忘れません。日本は子供達に日本のしたひどい事を教えませんが、
韓国ではちゃんと子供達に教えています」と言われました。


戦争は人を変えると言います。私はもちろん戦争を経験した事は
ありませんが、色々な人の話を聞き、その言葉の重みを感じます。


戦時中色々な人が日本兵により傷つけられた事実を日本人として
ちゃんと受け入れ、その上で平和を祈ります。そして、日本は世界で
唯一原爆を経験した国。日本の悲しい過去の話も聞いて育ったからこそ、
大きな声で平和を祈ります。