今度はクスクスの箱でマラカス


T君は私がキッチンに立つのが嫌い。
夕飯作りに集中しているとT君と遊んであげられないので、
T君は不満なのです。


だから、夕飯作りは今でも大変。
私の足元で愚図るT君をあれよこれよと言う手で楽しませる必要があります。
基本的にテレビを見せないようにしている為、料理しながら歌を歌ったり、
踊りながら料理したり、隠していたおもちゃを出して来たり、
唯一キッチンで開けてもいい乾物を入れているキャビネットを開けて
中の物を出したりしまったりして遊ばせたり、ともかく忙しい。


時々何かに集中して少し静かに1人で遊んでくれる時もあります。
グレープフルーツをフライパンに入れて遊んだり、
木ベラで缶をたたいたり、以外とクリエーティブなところもあります。


もちろん箱を開けて私を困らせたりもします。
そして今日、続・困ったちゃんになったT君。


少し1人で静かに遊んでいたT君。
突然シャカシャカと言う音の後にシャーと言う音がして、
後ろを振り返るとT君の足元にクスクスがお山のようになっていて、
T君は私にここ一番と言う自慢げな笑顔を見せてくれました。


クスクスとはモロッコチュニジアなど、地中海沿岸や北アフリカ諸国の
伝統的な食べ物ですが、今でもフランスやイタリア、アメリカでも
良く食べられている顆粒状のパスタの一種で、デュラム小麦の粗挽粉で
作られていて、水を含ませて調理すると1mm大の大きさになる
小さなパスタ。


キャビネットの中からクスクスの箱を見つけ、中からシャカシャカと
言う音がして、箱を開けたら中からお砂場の砂のような物が出て来たから
T君は大喜び。そしてその箱を開けられた自分が自慢なのです。


そのT君の顔が可愛くて、思わず笑ってしまいました。
あぁ、T君、またキッチンを汚くしちゃって!!
でも、楽しいね。箱、開けられるようになってすごいね。