T君の精神的な成長


今日のボストンは春を思わせる暖かさ。
最高気温が15℃近くまで上がり、外に出るのにもジャケットのいらない、
気持ちのいい一日でした。しかし、金曜日にはまた最高気温が4℃弱にまで
下がると言うので、今日一日お外を思う存分楽しもうと
T君と家の近くの公園に出かけて行きました。


公園に行くのは本当に久しぶり。最後に家の近くの公園に行ったのは
きっと去年の11月の事。久々に公園に行ってびっくりしたのが、
T君の心の成長振りでした。


心の成長振りとは大げさかもしれませんが、この半年弱でT君には
恐怖心と言う新しい心の動きが身についたようなのです。


去年の秋には一人で平気で上って行った遊具にも、
今日は途中で怖がって降りて来て、私が「大丈夫だよ。上ってごらん」
と言ってもT君は頭を指して「コンク」と言い諦めてしまうのです。


「コンク」とはT君が転んだり、ぶつけたりして痛い思いをした時に言う言葉。
上に登って行って怪我したら痛いからと私に訴えているのです。


子供とはあまり恐怖心を持たないものだと思っていた私は少し考えました。
果たしてT君はどこからこの恐怖心を身に着けたのだろう。
もしかして、私がいつも「危ない、危ない」と言い過ぎなのだろうか???


そんな話を夜になってダンダンにすると、当たり前のように
「それは、お前が転んで唇から血を出したからだよ」と言われてしまいました。


そうなのです。実は1月に私はスーパーの中で転んで、唇が切れ、
2針縫う羽目にあったのです。2針縫ったと言うと大事に聞こえますが、
実は大した事は無く本当は縫う必要もきっと無かったと思うのですが、
転んだ時には結構血が出たのでT君にとっては強烈な印象が残ったのでしょう。


ちなみに、T君は最初は怖がっていた遊具にもその内一人で登って行き、
結局最後には何度も何度も同じ場所を登っては降り、登っては降り、
恐怖心などどこかへ行ってしまったようでした。


こうして今日の出来事を振り返ってみると、
改めて子供の成長とはすごいものだなと感じてしまいます。
私とダンダンの「成長」はもっぱらお腹の周りとか、体重でしか無いけど、
T君はこうして、どんどん一人の人間として成長していくのですね。